岩手の男女共同参画を推進します!

 

【終了報告】

”みちのくアカデミア”と称して7月から公開ゼミを開講(プレ開講)しました。戦争、環境破壊といったこの世界からなくさなければならないと誰もが願っている問題を参加者と一緒にじっくり考え、行動の指針を得ることを狙いに開講しました。

7月は、木村草太著『「差別」のしくみ』を読んでいます。

 第1回では、「差別とは何か」をテーマに、「差別と偏見」「差別と区別」「差別と差別意識」の違いを整理しました。差別する側の思考パターン、なぜ差別が社会からなくならないのか。「異質な他者との共存」というキーワードを用い、差別意識や社会問題としての差別の共有と差別利得について触れた上で、差別との対峙のしかたについて考察を深めました。

 第2回では、差別をなくすために国家が果たすべき役割について、アメリカの憲法修正(加筆)を例に考察しました。アメリカの人種差別の歴史から、改善点と課題を整理。区別の背景には差別感情があることを疑うべきとし、アメリカの大統領選挙に見る「分断」の背景についても触れました。

6~8人でスタートした本講座ですが、課題解決に向けて意識の方向性を共有する場があるということの意義を感じています。第3回では、日本の場合の「男女差別」をテーマに展開します。お楽しみに。

 

***7月プレ開講参加者の受講動機(参考)***

差別はしてはいけないと教わってきたはずなのに…自身の経験談から、このテーマに関心があった。/差別をする・された経験に無自覚だったが、「差別」に関する研修を受たことで関心を抱き、学びを深めようと思った。/啓発という言葉では解決しないこの現実から一歩進むために勉強してみようと思った。/人口減少、社会減、無意識の偏見、パートナーシップ制度、選択的夫婦別姓制度など私たちを取り巻く環境、法制度が変わりつつあるが、今一度、このテーマについてしっかり学んでみたかった。/多様性の尊重という言葉が共通用語として使われているが、政治をはじめSNS、様々なところで分断を助長する流れになっている。このメカニズムを知るために参加。/LGBTは別の差別があるのでは?背景にあるものを一緒に考えたいと思い参加しました。/

などなど、本講座に期待のコメントをいただきました。

 

チラシ(PDF)

■ とき:令和6年7月5日(金曜)・19日(金曜)18時30分から20時45分

■ 場所:もりおか女性センター 生活アトリエ(プラザおでって5階)

■ 対象:テーマに関心のある方(ジェンダー平等社会の実現を目指し活動または関心をお持ちの方)

■ 定員:10人

■ 費用:1,000円(資料代込み)

■ 申し込み方法:
 電話(090-4889-6688)にて受付中 ※要事前申込

■ 講師:植田 眞弘(NPO法人 参画プランニング・いわて 理事長、岩手県立大学名誉教授他)

■ 内容:
文献を読み解き、参加者との意見交換を通じて参画活動の方向性を探ります。
前半:講義
後半:交流会

【プログラム】
第1回:7月5日(金曜)18時30分から20時45分

「差別はいけない」という誰もが賛成する問題に対して、
なぜ『差別』はなくならないのか?
という大きなテーマを「差別と区別」「差別と偏見」の違いから整理します。


第2回:7月19日(金曜)18時30分から20時45分

アメリカと日本の人種差別と性差別の実態と背景を分析し、「選択的夫婦別姓」「同性婚」について憲法学の視点から学び、深めていきます。

◆使用するテキスト:『「差別のしくみ」』 木村草太 著 / 朝日新聞出版

 

 

事務局
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「命とくらしを守る避難所運営ガイドライン」~地域にくらす多様な人々にとって、安心・安全な避難所~
ガイドライン(概要版)
【PDF:3.94MB】
ガイドライン(本編)
【PDF:2.19MB】